カイロ空港足止め体験談

I am sorry, today's diary is in Japanese. It is about an experience of my colleague stacked at Cairo airport.
 
今回のエジプト出張は日本からは私の他に京都大学のT先生が一緒でした.

私は今回札幌・ソウル・タシケント・カイロというルートで,大韓航空利用だったため大丈夫だったのですが,関空・フランクフルト・カイロというルートでフランクフルト・カイロ間はエジプト航空を利用されたT先生は帰りのエジプト航空が2日連続で欠航になってしまったので,2日間カイロ空港で足止めされ最終的には日本政府のチャーター便でローマ経由で帰国されました.

T先生から,このときの生々しいレポートを頂き,これは絶対に皆さんにも聞いて頂きたいと思いましたのでそのまま転記させて頂きます.

【お騒がせ致しました。ローマからフランクフルトに移動し、これからフランクフルトを出発します。

少しだけ政府チャーター機について、説明させて下さい。
政府チャーター機は、信じられないことに、団体旅行者のみを対象とした飛行機です。個人旅行者は対象外でした。正直、愕然としました。
また、団体旅行者もただで乗れるわけではなく、お金を払ってローマまで行くというものです。さらに、ローマから先は、勝手に帰って下さいというも のです。

中国やタイなど多くの国は、本国からのチャーター便を飛ばしてますし、中国は空港滞在者に政府がお弁当も用意していまた・・・。隣に座っていた 中国人によると、中国のチャーター便は無料とのことでした。

私がチャーター機に乗れたのは、たまたま空席ができたためです。飛行機の飛ぶ1時間前まで、乗れるという情報はありませんでした。つまり、空席が 無ければ、個人旅行者のことは知りませんいうことです。空港の状況は皆さんわからないと思いますが、客同士があちこちで喧嘩しながら飛行機のチ ケットの予約変更の順番を待っているような状況です。しかも変更しても飛ぶかどうかわかりません。実際私の便は、2回もフライトキャンセルでし た。また、エジプト航空は現金しか対応せず、その一方でATMはすぐに空になってお金が引き出せませんでした。

なんだかんだ言っても、政府チャーター機に乗れたので、政府に感謝しなければならないのですが(大使館の皆さんには非常に感謝しています!)、他 国と比較すると、なんとも日本政府の対応は情けなかったです・・・。

取り急ぎ、ご報告まで。】

これに対して,海外勤務の経験もある事情通のHさんは下記のコメントをしておられます.

【無事,出エジプトとのこと,安心いたしました.またJさんとRさんもアメリカにたどり着いたようで,こちらも安心しました.

騒ぎが大きくならないうちに出国できれば良かったです.
アラブの大国にしてイスラエルの隣国の親米国家が転覆する事態ですので,中東の地図が変わってしまう可能性もありますよね.

こういうとき,お公家体質の外務省は本当に役に立ちません.大使館の仕事は現地邦人の安全を守ることが第一ですが,実際には外務省プロパーでは無く,国交省,農水省,厚生労働省,
経済産業省など他省から出向しているアタッシェ職員や,現地で採用した語学スタッフなどに支えられています.

今回の件については,前○外務大臣が「政府チャーター機」と偉そうに言っていたので安心していましたが,実情はお寒いですね.
完全にボケ民○党の政治の道具&外務省の手柄とりに利用されちゃいましたね.外務省は「他人のふんどしで手柄を取る」のが本当に好きなお役所です,

飛行機に関しては1979年のイラン革命を思い出しました.
航空機の安全を保証しないとコメントしたイランに対し,偉そうに「大使館に準じる組織」を気取っていたJALが及び腰で飛ばず,結局,現地に残された邦人を救出に向かったのがトルコ航空
でしたね.

JALも「経営再建の身ではありますが,邦人救出のため飛びます.」とか言えば,支持が一気にV字回復したかも知れないのに..】


何だか日本って情けない3流国に成り下がっちゃった見たいですね(涙)

私の乗った大韓航空の帰りの便は午前中の便なのですが,本来であれば前日の夜着でカイロに到着し,一晩カイロ空港で駐機した後に翌朝出発する便です.これが,当日はは恣意的に12時間も遅れて来て,出発直前にカイロ到着し,待っている乗客を乗せて,まさにタッチアンドゴーという感じで出発しました.混乱のカイロ空港の状況を的確に判断して,カイロ空港滞在時間を最小限に抑え全ての乗客を確実に乗せて帰るという,さすが百戦錬磨の韓国らしいやり方で,正直脱帽しました.最近は日本ご自慢の電気製品や車も韓国にやられっぱなしで,たまにサッカーで勝った位で浮かれている場合じゃ無いと,つくづく感じますね.

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